次の支配者になる野望を抱く者同士で繰り広げられる
1人の Chancellor(首相)vs Exile(亡命者)達の戦争ゲーム
当ページは、Oath はどんなゲームなのか?を知りたい方に向けて概要と共にルールの一部を紹介します。
※尚、現在(2022.1.17)日本語版発売の発表がまだ見当たりません。サイコロ堂さんが和訳説明書&シール付きで販売していました。私の手元に和訳がないので、英語のルールブックや動画を見てこの記事を書きました。その為、表記が和訳と異なる部分があるかもしれませんので、ご了承ください。
概要
ROOT(ルート)シリーズに手を掛けた作者の2021年の作品。
プレイ人数:1~6人 プレイ時間:45~120分
- Oath は各プレイヤーが国の支配者の座を奪い合うゲームです。
- 各プレイヤーは自分の手番で取引や戦闘のアクションなどを行っていき、勝利条件を達成できる者が勝者になります。勝者はたった一人です。
- 勝利条件はプレイヤーの役職によって異なります。役職は3種類あります。
- Chancellor (首相):一人だけが担当。途中では変更できない。
- Exile(亡命者):初期の役職。残りのプレイヤーが担当。みんな別々の陣営。
- Citizen(市民):ゲーム中 Exile から変換された Chancellor の仲間。
The Chancellor
|
The Exiles
|
The Citizens
|
- 引き継ぎシステムがあり、勝者の勝ち方によって次のゲームの勝利条件や場のカードが変わります。
- 最終回が設定されておらず、無限に国の歴史を作っていくという感じです。
- カードの数が多く、歴史によって共用のカードのデッキの構成が変更される為、特定の種族(カードのスート)が強くなったりすることもあり、世界の行方が多岐に渡ります。
ゲームのやり方
まず、プレイヤーの1人が Chancellor (首相)を担当します。
残りのプレイヤーは Exile(亡命者)としてゲームが始まります。
基本的にはみんなの能力とアクションは一緒ですが、Chancellor (首相)だけはゲーム開始時に特殊のアイテムを所有しています。
Chancellor (首相)の開始時に所有する特殊アイテム
① The Grand Scepter
「The Grand Scepter」を所有する者は Exile を Citizen に、またはCitizen を Exile に変換することができます。※本人の承諾が必要です。
▼他のプレイヤーが戦闘(Campaign)で奪い取ることもできます。
Citizen になったら、プレイヤーのボードをひっくり返し、所有の Vision カード(デッキから引いた個人の勝利条件)を捨て、自分の軍隊駒(Warband)をChancellor の軍隊駒に変換します。それ以降はChancellor の仲間となり、独自の勝利条件を目指します。(後術)
▼軍隊駒は戦闘の時に、防御や攻撃に使います。
② Oathkeeper (誓約を守る者)のタイル
このタイルは、前のゲームで勝利した人が所有するものですが、
ゲーム中にOathkeeper の目的を達成した人に引き渡されます。
Oathkeeper の目的は4種あり、この中からゲーム開始時に1つだけ採用されます。前のゲームの勝者の勝ち方によって採用される目的が決まります。その4種は下記の通り。
- 敷地を最も多く支配する。(⬅初回のゲームで採用)
- 「民心の旗」を保持する。
- 「最大の秘密の旗」を保持する。
- 「遺物(アイテム)及び旗」を最も多く保持する。
▼ Oathkeeper の目的は黒文字の部分。Chancellor の勝利条件でもあります。下のピンク文字は Citizen の勝利条件。
最初のゲームでは、セットアップ時にChancellorが敷地を最も多く支配しているので、 Oathkeeper タイルを持っているのです。
Chancellor の勝利条件
Chancellor は Oathkeeper タイルをゲーム終了まで保持できたら勝利します。
Citizen の勝利条件
Oathkeeper の目的の下部にピンク文字で書いてあります。
上記の Chancellor の勝利条件が満たされた上で、下の条件を達成したら、Citizen の勝利となります。
上図の勝利条件の場合、ゲーム終了時、Chancellor が敷地を最も多く支配している状況で、誰よりも「遺物」及び「旗」を所有している Citizen が 勝利します。
Exile の勝利条件
① Oathkeeper タイルを手に入れ、次の自分の手番まで保持できたら、ターン開始時にタイルを赤の方にひっくり返し、Usurper (強奪者)になります。そして、次の手番が回ってきたら勝利します。
② 勝利条件カード(Vision カード)を手に入れ、それを達成させること。
※但し、Vision カードが World Deck(世界のデッキ)から 3枚以上引かれた状態に限る。
▼一例:手番開始時に「民心の旗」を保持していれば、勝利する。
Vision カードは「World Deck(世界のデッキ)」の中にあります。
|
Denizenカード は、助っ人カードのことです。
自分専用の Adviser (アドバイサー)として採用したり共用の敷地に設置したりすることで能力を発動できます。
Denizen カードとVisionカードの入手方法
探索アクションを行うことで入手できます。
|
探索アクションを行うと、世界のデッキまたは捨札山からカードが引けるということです。
プレイヤーのアクションについて
手番が回ってきたら、プレイヤーは、コストの支払いが要る6種のメインアクションとコストが要らないマイナーアクション(フリーアクション)を任意の回数で実行していきます。
▼メインアクション(探索、召集、取引、回復、戦闘、移動)
マイナーアクションの一例:自分のボード上の軍隊駒を支配している敷地に分配すること、等。
ゲーム終了について
アクションを実行し終わったら、次のプレイヤーの手番になります。
各プレイヤーの手番が終わったら、1ラウンドが終了します。
▼ラウンドが終了したら、ラウンドマーカーが進みます。
5ラウンド目が終了した際、Chancellor が Oathkeeper タイルを所有していたら、ダイスを振ります。6が出たら、ゲームが終了します。6以外出れば、ゲームが進みます。
その後、6ラウンド目の終了時にダイスが5以上出たら、ゲームが終了します。それ以外出れば、ゲームが進みます。
そして、7ラウンド目の終了時に3以上出れば、ゲームが終了します。
それでも、終わらない場合、8ラウンド目が終了時、ゲームが自動的に終了します。
ゲーム終了時に、Citizen が勝利条件を達成していたら、Citizen が勝利しますが、Citizen がいない又は勝利条件を達成できなかった場合、Chancellor が勝利します。
ルールを見て思った感想
- システムが何もかもテーマに合っていることに感動。
- アイテムやカードの種類が多く、それらを上手く活用していく方法を考えるのが楽しそう。しかも、途中で役職が変更できることもあり、面白そう。
- 細かいルールが多い為、インストするのに1時間ぐらいかかりそう。
- プレイヤーのやることは自分のアクションを実行するだけなので、慣れてきたらサクサクと進みそう。
- 私見ですが、難易度は ROOT ぐらいと推測。
参考用
▼ Oath プレイブック(簡易のルール説明&プレイの流れの紹介)
boardgamegeek.com
▼ カード&FAQ
oathcards.seiyria.com
画像引用:Boardgame Geek